バトル・ロワイヤルII
もう社会問題云々は語る気にもなれませんが、例の国会を巻き込んで物議を醸し出した例の映画の純然たる続編です。
別に前作でどこかに行ってしまった七原秋也がどうなったかだなんて気にもしていなかったので「U」を語る別の作品でも良かったと思っていますし、続編である事の制約が作品をひどくつまらなくしてしまった気がします。
今回、「BR法」改め「BRU法」に選ばれた中学生は前作とは違い、全国から集められた救いようの無い問題児生達。この時点で、僕は主人公達に共感できなくなってしまうのですよね。何らかの事情があるとは言え、彼等は社会にも認められているとは言いがたい不良たちです。そんなのがいくら苦しもうが「可哀想度」は随分と下がってしまうのではないでしょうか。また、今回の「BRU法」とは要するに七原秋也率いるテロ集団の撲滅を目的とした物なのですが、テロ相手に何の訓練もしていない中学生を使う理由は一体何なんでしょう。「BR法」に反感を覚えている秋也の元に送り込んだらそりゃー秋也に感化されるに決まっているではないか。意味が分かりません。
前回のキタノにあたる先生を演じていたのが竹内力。この濃いおっさんが「BR法」の説明をする場面は面白かったなぁ。これは竹内力の「熱演」ではなく間違いなく「怪演」。現場に集まった生徒達は本当に怖がっていたかも知れないぞ。これだけは必見だ!
2003.年7月19日鑑賞